アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

新規就農して大変だったこと

こんにちは。

 

今回は新規就農のデメリットについて書いていきたいと思います。

 

お金の心配が絶えない!!!

 

細かく言えば色々あるんでしょうけど、これが多分すべてです。

1年中お金のことを考えてます。お金が尽きればゲームオーバーです。毎月決まった収入が入ってくるわけではなく、出荷が始まる冬場からしか収入はありません。冬場で1年分の収入を得る必要がありますが、作業ミスや天災などで思ったような収入が得られないことがよくあります。春は1年の計画に頭をフル回転させ、夏は台風の猛威におびえ、秋は長雨におびえ、冬は出荷クレームにおびえます。これには、春夏秋冬の神ヒルクライムも頭があがらないでしょう。「ことしぃ~の春はどこに行こうかぁ~、ことしぃの夏はどこに行こうかぁ~」。いや、お金なくてどこも行けないでしょ。コロナ禍では心に沁みますねこの歌は。

 

そんなこんなで、お金の心配が絶えません。キャベツもタマネギもお金にしか見えません…悲しすぎる。なので、新規就農を考えるうえでは、資金をどう確保するかを深く考えてからするのが良いと思います。兼業でするのかどうかなど。

 

新規就農する上で欠かせない補助金について話すのを忘れていました。

「農業次世代人材投資資金」という国から出る補助金があって、年間150万円を5年間貰えます。借りれるのではなく、もらえます。計750万円です。さすがにいきなり農業で生計立てるの難しいでしょってことで、この資金があるんだと思います。「青年等就農資金」の融資を受ける際に作る事業計画が認められれば、この750万円ももらえるようになります。「農業次世代人材投資資金」と「青年等就農資金」はセットで考えていいと思います。

また最近始まった制度で「収入保険」というのもあって、過去5年の売上の平均を大きく下回った場合に、その差額の約80~90%を補填してくれるので、こういった制度も活用していくとお金の心配も少しは減ると思います。その他補助金も色々とあります。

 

大学生の頃は「日本の農家は補助金漬けだから世界で勝てないんだ!」みたいな声に賛同してたけど、実際農業してみたら「補助金なかったら日本の中ですら生き残れないやろ」みたいになりました。すんません。

 

農業するなら兼業前提ですれば安心だと思います。例えば、年間150万円とは別に、バイトをして月5万円は最低でも確保すると決めて、残りの空いた時間でできるだけの面積で栽培するという風に決めるのもアリかなと思います。生産面積はある程度自分で決められることが多いと思うので。

 

次回はキャベツとタマネギの収益性について書いていきたいと思います。収益性が分かれば、どれくらいの作付面積があれば良いのかが見えてくると思います。