アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

新規就農して、農閑期どう過ごしますか?

こんばんは。

 

この梅雨の時期の農作業の話なんですけど、ほとんど仕事ないです。

今年は6月収穫のキャベツを作ったので、キャベツを収穫してるんですけどね…。

 

周囲の農家さんも、6月は旅行したり事務作業したりしてます。

仕事してもビーバーで草刈りするくらいです。

 

僕も6月に帰省したり、旅行に行ったりしてます。今年はコロナの影響で帰れませんでしたが。

 

 

 

新規就農するにあたって1年の計画を立てると思うんですけど、別に1年中作物を作る必要もないと思ってます。

最初は気合が入っているので、農業だけで生計を立てようと考えてしまうんですけど、別にバイトしてもいいですよね。

 

 

例えば、鹿児島のキャベツのシーズンは7月〜6月(収穫は11〜6月くらい)なんですけど、8月〜4月まで生産して、5,6月は休むorバイトに出ることもできます。

 

僕の場合、初年度は3月までしかキャベツを生産していなかったので、4月は近隣の農業法人でバイトをしました(1回だけ汗)。

 

農業は基本的に人手不足なので、農業経験のある人を優遇してくれます。

特に農業法人は1年中仕事を作ってるので、何かしら仕事はあります。

知ってる新規就農者も、自分で所有してるトラックで、他の農家のさつまいもの運搬のバイトをしてました。

 

 

 

ところで大学生の時、群馬県嬬恋村のキャベツ農家でバイトしてました。

嬬恋村のキャベツのシーズンは夏場で、冬場は雪が降るくらい寒くて、何も野菜を作れないそうです。

その農家さん夫婦は、近くのスキー場でスキーの先生をしてました。

聞いた話では、冬場はパチンコ三昧の農家さんもいるみたいです…。

 

 

 

このイメージがあったので、別に農業だけで収入を得る必要もないよね、と思ってました。

 

畑に関しても、連作障害の対策等を考えれば、5,6月は緑肥をまいて畑作りした方が良さそうですしね。

 

 

 

新規就農する前から、「新規就農=専業農家になる」というイメージを僕は持っていたし、周囲も同じイメージを持っているように感じました。

だから新規就農=リスクが高い、と。

 

 

でも実際始めてみれば、専業農家でも全然いいよね、と。

専業農家にも、農業収入の割合の方が大きい農家(第一種兼業農家)と、農業以外の収入の割合の方が大きい(第二種兼業農家)があるので、農業やってる感出したれば、前者を選べばいいですよね。

それこそ、ちょこちょこバイトするみたいな。

 

 

農業って他の業種と違って、ある程度は仕事の量を調節できます。「今年は生産面積を増やそう、減らそう」という話は毎年よく聞きます。それだけ仕事の量をコントロールしやすいです。

だから、うまく生産できなかった時のことまで考えて、バイトする時間も作っとこう、みたいなのも可能です。

 

 

 

農業はリスクが高いことは誰もが分かっていることなので、そのリスクを兼業して減らしていこう!

みたいなイメージが広まれば、農業したい人が増えるかなーって話でした。

 

 

 

ちなみに、年間150万円✖️5年間の補助金は、「農業従事日数が年間150日以上」で「(補助金150万円を除いた)所得が350万円を超えない」を満たせば、ちゃんと貰えます(厳密には所得が350万円に近づいていくほど、補助金も減ってしまいますが)。

「バイトをしてはいけません」みたいなの要件はないです。

 

あと、最初の5年間で所得350万円は、なかなかいかないです笑。

特に、中古の機械でスタートすれば、償却期間が短くて減価償却費が大きくなるので、所得はかなり減ります。ご安心を。

 

 

 

若い新規就農者が増えたらいいのになぁとなんとなく思ってるので、兼業農家のススメみたいな話しときました。

 

おしまい。