アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

Iターン先で結婚した話

こんにちは。

 

僕の妻は鹿児島の人で(妻と呼ぶのこっぱずかしくない?)、最初に鹿児島で就職した会社で出会いました。その会社は野菜作りとレストランしてるんですけど、僕は畑で妻はレストランで働いてました。たまにレストランの手伝いがあって、妻が場を支配してるんですけど、この人仕事できるな、と。それでいろいろあって結婚しました。

 

結婚する前に親戚に挨拶しに行ったんですけど、伯父さんの第一声が「おまえは、しょつがのめっとか!」なんですよ…。そもそも聞き取れないんですけどね。妻に通訳頼むと、お前は焼酎が飲めるのか、と。衝撃的。とりあえず酒が飲めるかどうかが判断基準みたいです。この伯父さんに限らず、鹿児島の男性はこれ結構聞いてきます。幸い、僕はそこまでお酒弱くなかったんで、「はい、飲めます!!!」ってガンガン飲んでると、結構気に入ってもらえるんですよね。農家のおじさんとかもこんな感じです。

 

埼玉にいる時に芋焼酎なんて一回も飲んだことなくて、初めて飲んだ時、なんだこの匂い、よくこんなの飲めるなって感じでした。ただの芋とアルコール混ぜ合わせただけやん。お湯割りとか、匂いだけで失神しそうです。水割りはまだいいんですけどね。最初は無理して飲んでたんですけど、何回か飲んでるうちにおいしさ分かってくるんですよね。これ飲みやすい、これ飲みにくい程度ですけどね。熟練の鹿児島男性でも、最初の一杯目しか味の違いわからないそうです。「よくろえば、一緒よ!!!」。酔えば一緒みたいです。

 

こんな話してると、お酒飲めないと田舎に溶け込めないのか、と不安になりそうですけど、そんなことないです。コワモテで酒豪です、みたいな顔の人がまったく飲めないみたいなのよくあります。酒癖が悪い人の娘さんが、お酒飲まない婿さん見つけるみたいなのもあります。だから、飲めても飲めなくてもどっちでもいい気がしてます。

 

Iターン先で結婚して良かったなと思うのが、その土地にすぐに馴染めたことです。結婚すれば親戚がどっと増えるので、何か困ったときに助けてもらえることが多いです。特に新規就農してからは、親戚の中に農機具屋や畜産農家がいたので、欲しい機械や畑をすぐに見つけてもらえました。面倒見がいい人が多いので助かります。

 

なんか田舎で結婚したら謎の風習に従わないといけなくて、二度と故郷には戻れないみたいな不安あったんですけど、まったくなかったです。妻の姉妹は男がいないくて、前は果樹をしてたんで、「え、おれ婿養子にさせられて苗字も変わるんじゃないか?果樹の仕事やらされるんじゃないのか?ま、いっかそれでも、次男だし。」って思ってたんですけど、そんな気配1ミリもなかった。世にも奇妙な物語期待してた。

 

 

田舎で結婚したらこんな感じでした。

ちなみに、夫婦でIターンしてピーマン作ってるみたいな人もよく聞きます。いろんな選択肢があると思うので、田舎暮らししたければ行動しちゃえ、みたいな話でした。