アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

従業員雇う?雇わない?

こんばんは。

 

前回、農業の仕事量は調節しやすいよって話しました。

 

でも、それは通年雇用の従業員がいない場合に限るよ、っていうのが今回の話です。

 

 

 

農業って一年間で毎日同じ作業量です、ってことはなくて、必ず農繁期•農閑期がありますよね。鹿児島では、梅雨の時期はほとんど仕事がないです。

 

僕の場合は、9月、3月が1番忙しくて、6月が1番暇、7月、12月が比較的暇みたいな感じです。

 

農繁期は、義母や親戚に手伝ってもらって何とかまわってるんですが、通年雇用ではないので、手伝ってもらった分だけ給料を渡してます。

シルバー人材センターに頼む時なんかも、そうですよね。

当然ですけど、仕事がない時は人件費がかからないです。

 

 

 

一方で通年雇用していれば、仕事があろうがなかろうが、毎月給料は支払わなければなりません。

生産物が台風でやられても、支払わなければなりません。 

「日給制にして、仕事がない時は休ませればいい」と思うかもしれませんが、そんな所に応募しないですよね。

結局は月給制になるし、外国人労働者も日給だけど「月20日以上は働かせる」規定があります。

 

 

 

もちろん通年雇用にもメリットがあって、

①大規模生産が可能

②一年中いつでも人手がいる

の2点があると思います。

 

①については、従業員1人雇えば年間300万は少なくともかかるので、それを大幅に超える収入を得られれば、利益も増えます。

 

②が大きなメリットで、臨時雇用だと来て欲しい時に人が来てくれないことがありますが、通年雇用なら確実に人手はいます。特に、農家は忙しい時期がかぶりがちなので、農繁期に人手不足になることはよくあります。

 

 

 

結局は、メリットとデメリットのどちらが大きいと捉えるかなので、なんとも言えないんですけど。

僕の場合は、通年雇用すると気も使うし、僕もなかなか休みづらい、っていう理由でしてないです。

大規模化してバンバン稼ぎたいと思えば、通年雇用もするとは思いますけど…。

 

 

 

ただ、「従業員の仕事を何か作らないとなぁ」と、よく嘆いてる経営者も何人か見ます。

仕事をしてもらうために従業員を雇っているつもりが、従業員のために仕事を作らないといけない、という状況がよくあります。

 

これは本末転倒で、従業員のために作る仕事は無理に作る仕事が多いので、結局は儲からないケースをよく見ます。

だったら休んでもらって、給料だけ払っておけばよかったんじゃないの?みたいなオチです。

 

 

 

他にも、当然ですけど通年雇用すれば解雇は簡単にできないです。

なので、「新型コロナで売り先が減ったから、規模縮小しないと!」となっても、簡単に従業員は減らせません。

ここも通年雇用の難しい所ですね。

 

 

 

まとめると通年雇用のメリットは、

①大規模生産が可能

②一年中いつでも人手がいる

 

デメリットは、

①毎月必ず給料を支払う必要がある(固定費)

②一年中仕事を作る必要がある

③簡単に規模縮小できない

  

なのかなと思います。

 

 

工場みたいに作業量が一年で平均化されれば通年雇用の方が良いんですけどね。

植物工場なんかは通年雇用に向いていると思います。

 

 

 

大規模化してバンバン稼いでやるぜ!という覚悟が決まるまでは、臨時雇用とか、夫婦でするとか、段取りよくするとか、そっちの工夫を考えるのが良いのかなと思いました。

 

おわりです。