アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

鹿児島弁むずかしすぎ、まじ勘弁

こんにちは。

 

埼玉にいる頃から方言の存在は知ってたんですよ。関西弁とか、博多弁とか、津軽弁とか。

鹿児島の最初の会社は比較的若い人が多かったんで、鹿児島弁初級みたいな感じで、方言っていいなぁって感じだったんです。

何か尋ねる時に「〇〇ですけ~?」、同意するときに「ですです」、ランドセルを「からう」、元の場所に戻すことを「なおす」、veryの意味で「わっぜ」とか。イントネーション違ったりとか。まぁ、これくらいだったらすぐに慣れるんで問題ないんです。標準語に置き換えられるので。方言いいなぁ、面白いなぁみたいな感じでナメてたんです。ナメてた。

 

それから新規就農して農家の人とよく話すようになったんですけど、

 

おじいちゃん、おばあちゃんレベル違いすぎた

まず、一切聞き取れない。英語のリスニングで少しは聞き取れたみたいなのあるけど、それすらない。単語すら聞き取れない。え、ナニコレ。とりあえず相槌うって笑っとく対策とったんですけど、そのうち見透かされるようになって、

 

「お前、かごんまのもんじゃねぇな!!!」

って言われました。はい、埼玉県出身です。やっぱ薩摩藩の名残なの?部外者発見器なの?

もう誤魔化すの諦めて、最初から「鹿児島弁わからないです」感出していったら、普通に標準語喋ってくれた…。すごい…。バイリンガルじゃないか…。最初からそれで話してくれよ…。

 

今では結構聞き取れるようになったんですけど、鹿児島弁の何が難しいって、省略とか、独特の単語が多すぎるんですよね。「はず」を「はっ」とか。例えば「そんなはずはないよ」→「そげなはっはねど」とか。「みず」を「みっ」とか。これ単独だったらまだ理解できるけど、会話に組み込まれたら全くわからないです。

 

独特な単語としては、「どれだけ」を「どひこ」とか、「かえる」を「どんこび」とか。何でそうなったの?って言葉多いんですよ。「犬」を「いん」って呼ぶのやめて。「いぬ」でいいじゃん…。「じゃあ猫は何て呼ぶんですか?」。「ねこ」。………。猫にも鹿児島弁の名前与えてあげて…。「牛」は「べぶ」なのに、「豚」は「ぶた」、「にわとり」は「にわとぃ」なんですよ。差別でしょ…。「牛肉」は「べぶ肉」、「豚肉」は「ぶたにく」、「鶏肉」は「かしわ」。なんでなの…。

 

納得いかないのがまだあって、せっかく鹿児島弁覚え始めても、隣町に行ったら言葉変わるんですよ。こっちも覚えた鹿児島弁を調子乗って使うじゃないですか。でも言われるのが「そげなんたぁ、おぃは、つこわんど」。埼玉でこんなのありえないし。相当な田舎に行ってもお互い標準語だし。逆に言えば、使ってる鹿児島弁でだいたいどこの町の人か分かるんですけどね。

あと、山がちな所に住んでる人は優しめの鹿児島弁で、海がちな所の人は荒い鹿児島弁な気がします。うちの奥さん一族は、山がちな所に住んでた人なので、優しい鹿児島弁です。かわいい感じ。というより、鹿児島弁って男言葉みたいなので、ほとんど男の人しか使ってないです。女の人は聞き取れるけど自分ではあまり使わないみたいです(80歳超えたくらいのおばあちゃんは、えげつないくらい鹿児島弁使いますけど)。

それでも、山の男の人の鹿児島弁も優しめで、聞いてるほうも安心感わきます。一方、海の人の鹿児島弁は荒々しすぎて、この人たち喧嘩してるの?みたいな感じです。本人たちはぜんぜん喧嘩してないらしくて、笑いながら話してます。竹中直人さんですか。

 

まだまだ鹿児島弁の謎あるんですけど、話はじめたらキリがないくらい奥が深いです。また話します。