許可のいらない事業。それが農業。
こんばんは。
前回の、事務能力が必要な話を書いてて思ったことです。
ふと思ったことなんですけど、農業始めるのに特に許可っていらないですよね。
身の回りにある業種だと、
自動車販売業(中古販売)なら古物商許可
飲食店なら飲食店営業許可
建設業なら建設業許可
などなど、許可が必要な業種ってすぐにいくつか思い付きます。
これらの事業を起こしたいとなれば、許可を得るための書類作成が必要なので、まず最初に事務能力が試されます。
当然、誰かに頼むこともできるので、事務能力がなくてもスタートは切れますが、それでも許可を得るというハードルは一つのふるいになってるように感じます。
例えば、建設業したい!と思っても、いきなり始められる訳ではないです。
どんな手続きが必要なのかを調べるだけでも、一手間必要になると思います。
その点、農業はやりたいと思えば、畑と、ちょっとした耕運機があれば事業を興すことはできます。誰もが望めばできる事業です。
もちろん、これは農業の良い面でもあって、誰もが参入しやすい体制にしておくことで、日本の食糧生産の安定につながると思います。
また、農業に許可が必要になったとすると、多くの人がわざわざ許可をとってまで農業をするとは思えません。
なので、許可がないこと良いことでもあるんですが、許可がない分、事務能力のない人でも始められてしまいます。
そして、経営分析できなかったり、補助金申請できなかったり、銀行融資の申し込みができない農家が生まれます。
これが、許可が不要な農業の悪い部分かなと思います。
日々の実感として、農家だけは役場とか農協に行ってワーワー言っとけば、職員が代理で書類作成してくれるみたいな風潮があります。
「よく分からんから、やっといてよ」みたいな会話はよく聞きます。
ところで、今流行りのIT事業なんかも許可がいらないと思いますが、IT事業は
「何か難しそう」「特別なスキルが必要なんでしょ?」
みたいなイメージがあります。
実際、プログラミング講座などはよく見かけるし、ある程度勉強してからスタートするのが普通になっている業界だと思います。
農業も、「ある程度勉強してからじゃないとやっていけない」みたいなイメージを持たれれば良いんですけど…なかなか難しいですよね。
ただ、最近の傾向として、書類作成がしっかりできる人にだけ補助金を出す風潮になっているように感じます。
敢えて面倒な手続きにしてふるいにかけているような感じです。
国としても、農作業のみならず事務能力の高い農家・法人に補助金をつぎ込んだほうが、生産量も税収も上がるので、当然の流れといえばその通りなのかもしれません。
農業は補助金なしでは厳しい業界なので、今後はさらに事務能力も求められるでしょう。
事務能力が高い人がどんどん参入してくる農業界を見てみたいなと思うばかりです。特に若い人はパソコンとかには強いと思うので、農業のイメージを一緒に変えていければなと思います。
スマート農業も発達してくると思うので、体よりも頭を使ったイケてる農業のイメージが持たれれば面白いですね。
終わりです。