今年の緑肥はクロタラリアを撒いてみました
こんばんは。
作物を植えてない時期に、土壌改良する目的で緑肥の種をまくことがあります。
有機物として土に還元することで、保肥力や排水性が高まると言われています。
僕の地域では、ソルゴーというイネ科の緑肥をまく人が多いです。
理由はたぶん安いからで、10a当たり2~3千円で済みます。
緑肥が繁茂すれば、他の雑草を抑える効果もあるので、雑草を生やすくらいならソルゴーをまいておこうという考えの人もいると思います。
僕も、去年まではソルゴーを緑肥として使っていました。
緑肥が良いと言われても、実際に効果があるのかよく分からなかったので、失敗してもそこまでコストが上がらないと思ったからです。
3年間ソルゴーを使いましたが、特に問題は生じませんでした。
ただ、ソルゴーをまくことで土壌改良につながったかどうかは分かりませんでした。
結局、数値に表れにくいので分からないんですよね。
雑草を生やすよりはいいか、ぐらいの感覚でした。
あと、ソルゴーは分解に時間がかかるので、耕耘回数が不足するとキャベツの定植時期にもまだソルゴーが残っていて、初期生育が悪いこともありました。
色々あって、今年はクロタラリアというマメ科の緑肥をまいてみました。
コストはソルゴーの約2倍です。
クロタラリアの効果は、窒素固定、センチュウ抑制、硬盤破砕です。
キャベツは窒素を好む野菜なので、窒素固定によって土壌の窒素量が増えれば、化学肥料の減肥ができると思ったためです。
これで化学肥料を減らすことができれば、コスト高になった分も補えるので、うまくいけばいいなと思ってます。
ただ、窒素固定でどれだけ窒素が増えたかなんて分からないので、検証は難しそうですけどね。
地力窒素を測れるらしいんですけど、そこまでするのも面倒な気がします。
最終的に良いキャベツができればクロタラリアにも高評価をあげられると思います。
作物の生産って様々な要素が絡み合っているので、緑肥の効果を知りたければ、他の要素は1つも変えてはいけないんですよね。
同じ畑に、ソルゴー区とクロタラリア区を作ればいいんですけど、作業上面倒です。
別にそこまでして調べたいとも思わないです。
それに、化学肥料の量とかは調節できますけど、天候は調節できないですからね。
実験室の中みたいにほかの条件は一定に保つなんてできないです。
なので結局、作物の品質や収量をみて総合的に効果を評価することしかできません。
そして、それが農業の難しくて面白い部分なのかもしれません。
実験をしようと思えば、様々な実験ができます。
最終的に目指すのは、低コストで高品質・高収量の作物生産をすることなので、毎年いろいろと試しながら理想に近づければいいなと思います。
終わりです。