アグリたろうの農業日記

新規就農者の苦悩を綴ります。

都会育ちが田舎で新規就農するには③

こんにちは。

 

今回は、③資金の確保です。

「新規就農したい!」「でも自己資金ないから融資うけたい!」と思って、ネットで検索すると日本政策金融公庫の「青年等就農資金」という融資制度が出てきます。無利息・無保証人、融資限度額3700万円(個人の場合)、償還期間17年以内(据置期間5年以内)で融資が受けられます。担保は融資対象物件のみです。

 

普通の融資で無利息、無保証人というのはあり得ないです。国の政策としての融資制度だと思います。どうにか農業人口を増やしたいのでしょう。

新規就農したい人にとってはメリットの多い融資制度だと思います。

 

僕の場合は機械購入資金と運転資金あわせて融資希望額は1000万円を超えました。キャベツとタマネギを合わせて5~6ha生産する計画を立てていたので、これくらいかかるのかなという気はしていました。また、生産技術の確立に時間がかかることや、台風などの被害も考慮して、据置期間は3年を希望しました。

結論から言えば、希望通りの融資を受けられました。

 

融資を受けるにあたって大変だったのは、事業計画の作成(5年分)です。

要は、どれだけ売上があって、どれだけ経費がかかるのかを計算しろということです。

売上に関しては、契約単価と計画生産量は決まっていたので単純に掛け算すればよかったのですが、経費に関しては実際にしてみないと分からない部分が多く、難しく感じました。

そこで、研修先でもキャベツを生産していたので、種苗費・農薬費・肥料費・生産資材費・人件費等の主要な経費のデータをもらって、10a当たりの経費を計算しました。また、減価償却費については、予定していた機械投資額をもとに1年当たりの費用を計算しました。

出来上がった事業計画書は、公庫に勤める友人に見てもらって根拠の薄い部分を指摘してもらいました。

融資担当者との面談の際は、色々と深くツッコまれるかと思っていましたが、そこまで深堀りもされず何とか通ることができました。いずれにせよ、算出した数字の根拠を残しておくことが重要かなと思います。

 

そんなこんなで、農地、販売先、資金も確保できて、さぁ頑張って畑仕事しよう!!!みたいな感じになりました。今年で4年目に入りますが、この頃が楽しさMAXだったように感じます。何も怖さを知らないがゆえの楽しさですが…。

 

次回は、新規就農のメリット・デメリットみたいなの書いていきます!!!