こんばんは。
農業してて上手くいかないと足し算したがる人が多いと思います。
肥料・農薬を多めにしようとか、従業員・機械を増やそうとか。
よくあるのが作付面積を増やそうとか。
私もそう思うことが多いし、それで上手くいくこともあると思います。
ただ、意外と引き算の方が大事なんじゃないかと感じてます。
就農初年度からキャベツ・タマネギを作ってたんですが、2年目で「これは手が回らないな」と思ってタマネギを辞めました(ほかにも事情はありますが)。
そうしたら、キャベツの管理時間が増えて品質が向上しました。利益も増えました。
キャベツは窒素を使う作物だと聞いていたので、追肥で窒素をバンバンあげていたのですが、内部障害が頻発したので追肥をやめました。
そうしたら、内部障害の割合がかなり減りました。
農薬の散布量も段々と減らしていきましたが、病害虫の被害率はほとんど変わりませんでした。むしろ散布量を減らしたことで、散布のタイミングの方が重要だと気付くこともできました。
従業員は基本的に妻だけなので、減らしたらどうなるかはまだ分かってないです。
機械はむしろ増やしてるかもしれませんね。
私の場合は、引き算をすることで良い結果を出せるようになったのですが、引き算の難しさって「何となく怖い」なんですよね。
なんとなく肥料や農薬は多い方が良い気がするじゃないですか。人間も食べ物が少ないよりは多い方が良い気がしませんか。栄養失調はなんかヤダなーみたいな。
肥料・農薬が多くて失敗するほうが、なぜか後悔が少ないんですよね。なんなんですかね。作付面積も多い方が安心するんですよね。「もっと作っとけばよかったー!」と思うことはあっても「もっと減らしておけばよかった」とは思わないんですよね。不思議です。
ただ、人間も食べすぎで体調を壊すように、農業も足し算をしすぎると逆にマイナスになってしまうことが多々あるんですよね。
そこで勇気をもって引き算をできると農家として成功できるような気がしてます。
人間関係も似てるような気がします。
人脈ウェーイ!!!とか言って人間関係を足し算していくよりは、この人と付き合うと面倒くさいなと気づいて関係を切って引き算する方が意外と人生上手く行く気もする。
人間関係切ると孤独になりそうで嫌だっていう心理も働きそうですけどね。
よく分からない不安に打ち勝つ勇気が大切なんですかね。
あやふやなまま終わります。
おわり。